荒木先生の記事メモ

ジョジョ

クリントイーストウッド、広野のガンマンが承太郎のモデル。ダーティーハリーとか。
五部のキャラも仲間がいるが、皆戦う時は孤独
一番好きなキャラは重ちー

究極の不老不死キャラで先祖代々の恨みで襲ってきたら怖いな→ディオのキャラができた。対を成すかたちでジョナサンが。
描きたいのはやっぱりディオ。

超能力を絵にしたくて、生まれたのが波紋。
擬音語は天然で、自然と出てくる
映画の中に出てくるリズムがあってかっこいい変な擬音をマンガにしたかった

吸血鬼=ダークな貴族というのがかっこいいと思った

先祖に敗れた敵がなんらかの形で蘇り子孫を襲うとい構想、つまり第三部までの構想はあった。

妙な自信はあった。
ジョジョ前のマンガは絵が未熟だなという想いがあったが
ヨーロッパに取材旅行に行ったとき、ローマで彫刻のポージングを見たとき、これをマンガにしたら大丈夫だ、と思ったんです

人間賛歌は、成り行きで生まれたんです。コミックス一巻が出るときにコメントを書かなくてはいけなくて、それで思いつきで書いたのが人間賛歌。
ジョジョは機械とかに囚われず、肉体と精神の戦いを描きたかったので、それを表現する言葉として適当だった。われながら書いてよかったなと思います、25年前の自分にありがとうですね。

ジョセフは好奇心旺盛で色んなところに首を突っ込むキャラ。ジョナサンは受身だった。
二部は敵が好き。エシディシが号泣するシーン。強い敵がある瞬間に弱みを見せた方が怖いな、と思った。

第二部をやってたとき、早く三部にいきたくて仕方なかった。ディオ

三部はトーナメン式ではなく、ロードムービー的に目的地に向かって旅をする間に敵と出会い戦うやり方で描きたいなと思っていました。敵はどんどん強くなるのではなく、弱いやつも出てくる。その方が面白いじゃないですか。
その中で、人間はどこまで強くなれるのか?という問いを深めていく。

担当に、波紋はもう古いよね、と言われて、えっ?と。
そのあと必死こいて考えたもの。

スタンドは守護霊のイメージ。
最初にできたのはスタープラチナ。ディオのザ、ワールドも初めから決まってた。
最初はタロットカードの22枚を想定してた。
絵って本当に無限に描けるんですよ

ページをめくるリズムも重要。オラの数もちゃんと決まってる。

遠くにいても誰かわかるように、承太郎、ジョセフ、ポルナレフ、花京院、アブドゥルのファッションを考えた

キャラクターには身上調査票をつくる。

五部からは作風がかわった。
人間はこの世に存在すること自体が哀しい
人生を通じ喜びや生まれてきた意味を見つけ出していく。
エピローグ、眠れる奴隷がまさにそう。


第六部の最後で、ジョジョは根本的に終わったという思いがあった。水や空気、元素、時間の流れとか。
ここまで描いたら次はパラレルワールドしかないだろうと。
若い作家が増えて、ジャンプで描くのももう終わりかなという思いもあって。
スティールボールランは、ジョジョが主人公ではないし、ジョジョを知らない人に向けて描いたというのもありタイトルからジョジョを、はずした。
第七部は、ストーンオーシャンから続く新たな世界の延長線上にある。
ウルトラジャンプに移ってからはサブタイトルにジョジョPart7とつけるようになった。

二人の存在はパラレルワールドを象徴していて、鉄球は波紋の変形なのだ。


読む人が飽きないように、絵の雰囲気を、変えている。コマ割りとか。

ジャズの即興演奏だと思えばいい。ちょっとのズレも味だし、直せないものはしょうがない。